守る理

明治八年十一月二十一日

 

「神様のお話は守らしてもらわにゃいかん、守らんよって御守護が頂けないのや、神様のお話を守らしてもらうから身が守られるのやで」

 

「心の守りが身の守りになるのやで」

 

「神様のお話はむつかしいことないのやから、すぐにでもさせてもらはにゃいかん、守るから守られるのやで、わすれたらいかんで。守るということは、聞かしてもらうたことだけでなく、自分が定めたことも守らしてもらわにゃいかん、定めたこと、守らんようだったら守って頂けなくなるだけのことや、守って頂けなくなるということは、身上を守ってもらえないことや。」

 

 「人間同士の間でも守るからお互いに守られるのや、約束したら守らにゃいかん、人の真実を無にするようなことしたらいかん、人を待たせるということは、人をしばることと同じやで、人をしばることは物を取るよりわるい、何でもないように思うているかもしれないが、人の真実無にしたら自分が守ってもらえんようになるで」

 

「時は大切にしなけりゃ行かん、時は守ることによっていかされる、守らない時ならいらないやろ」

 

「守るということは、人の真実やで」

 

「真実の心で日々通らしてもらわにゃいかん、真実やったら神様は守って下さるで、神様に守ってもらっておれば日々は安心やで」