○心済みきれば神と同体。
○誠は神が十分附添うて守りてやろ。
○真実天にそなえ運べばどんな刃どんな槍を差向けようとどんな敵か向うとも天より禦ぐ天より守る。
○正しき天の理を守って行けば苦しみも楽しみにして廻してやる。
○誠真実一つの理はどのように潰そうと思うてもどないにも出来るものやない。よう悟りておけ、真実誠天の理天の理が潰れたというようなことはないなんぼつぶしにかゝっても潰れるものやない。
○誠真実一つの理はどのように潰そうと思うてもどないにも出来るものやない。よう悟りておけ、真実誠天の理天の理が潰れたというようなことはないなんぼつぶしにかゝっても潰れるものやない。
○まさかの時には月日の代理とも云うたるこゝ迄の心がすわろまい。
○後とへ引くにも引けん向うへ行くにも行けん、戦場へ臨めば心据わるやろ。
『かみが変るで、かみが変るで』
傍々の方々は、その神意が解されなかった。皆でその神意を把握しようと、いろいろと研究された。ただ、「神様は妙な事を申される。」、皆の気持ちは、この雄大なる神言に蔵されるべき、新たなる世界が想像だもつかなかった。
数日後、或る先生が、神様にその意味をお伺いせられた。
「かみがみだれるとは、 一体どういうことで御座りますか。」と。
教祖はにこやかにお笑いになって、諄々とその神意をお話になった。
『かみが乱れるとは、 お上(徳川幕府)が乱れ、 政治が変るのや。頭髪(かみ)もすっかりと変るのや。武士も町民も、非人乞食も同じ様になるのや。そうしたら、 金の時代になるのやで。金でどんなものでも 売り買い出来る様になる。この時代は、それはそれは華々しい麗しい時代やで。金で物言う時代、世の中がすっきりと異なって来る。どんな者でも金さえあれば、どんな生活も出来る様になって、みんながみんな金々というであろう。なれどそれは間違いやで、長続きはしない。美しいあだ花の様なものや。すぐに散ってしまう、枯れてしまうで。すぐこの時代は行き詰ってしまう。
そうしたら、その次に来るのが、まことを以て売り買いをする、真実の時代が来るのやで。これが、神の待ちに待った時代である。この時代が来なければ、人間は本当に極楽の生活は出来ないのである。』
こういう意味の事を、よく分かる様にお語りになって、『はやく助けをいそぐのや』と仰せられた、という事である。
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